真冬の鶏小屋
1月下旬から2月末くらいまでは、凍結との戦いです。
1月下旬に日本列島を襲った大寒波。覚悟していたほど家の中は凍らなかったのですが、鶏小屋で作業していた夫は過去一の寒さだったと言っていました。
朝鶏小屋へ行くともちろん水道が凍って水が出ないので、お湯をかけて水道を溶かすところからスタート。しかし2時間後には再び凍結して水が出なかったとのこと。さらには洗ったそばから凍ってひび割れていく卵を見て恐怖したと言います。
積雪も、一晩で1メートルほど。
鶏たちも、よくこの寒さに耐えたと思います。水桶の水が凍ってしまうので、朝水を替えてもらうまで水が飲めないのが辛いところだと思っています。
特に厳しい寒さが予想される夜は、卵の在庫がある場合は全て鶏小屋から家へ移して保管します。寒くても、布一枚かけておくだけでひび割れを防げることもあります。逆に冷たい風に当たると一発でひび割れます。
私は自分が割と寒さに弱い人間だと思っています。寒さですぐにお腹を下すし、夏以外はほとんど生野菜を食べられないし、冬季に東京へ帰省すると、小谷に帰る前には寒さを思い出して心細くなって泣けてきます。(夏が終わって秋の気配がしてくると言いようのない恐怖に襲われます)
そんな私がなぜ小谷に住んでいるのか?と問われれば、寒さによる恐怖より住みやすさの方が優っているからとしか言いようがない、、、この田舎感と、あとは景色の美しさです。
夜晴れていると放射冷却でぐんと冷えますが、強烈な朝日が差すと、雪にキラキラと反射してとても美しいものです。雪化粧をまとった杉の木と、アルプスの山並み。これを見られるだけで、この場所に住んでいる価値があるなあといつも思います。ああ絶景かな絶景かな。
しかし2月も後半になると日差しが目に見えて暖かくなり、春の気配がぷんぷん漂ってきます。3月過ぎると畑の準備の心配をしないといけないので、雪はまだまだ本番ですが2月が一番気持ちが楽です。今年も冬を乗り切れる!