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9月, 2022の投稿を表示しています

初卵

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  若鶏が産みはじめたばかりの卵を初卵(ういらん)といいます。 ふたつき農園のとりさんもポツポツと産みはじめました。 エサや環境にもよりますが早ければ生後4ヶ月〜7ヶ月くらいで産み始めるそう。 普通の卵より一回りから二回り小さいこの卵は、殻が厚く、黄味ももちろん小さめ。 昔から縁起物として大切にされました。 割ってみると白身もプリッとしていて弾力があり、若い感じがします。 毎年初卵が出ると、かわいいねえと愛でてから目玉焼きにします。 特別な感じがしておいしく頂けます。
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 過去のイラストシリーズ⑨ 図解ニワトリ(2019.10) 追記:あずさという、採卵用の品種です。
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 過去のイラストシリーズ⑧ ヤギミルク(2019.7)
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 過去のイラストシリーズ⑦ 便利な道具たち(2019.6)
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過去のイラストシリーズ⑥ 種とりについて(2018.11)  
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  過去のイラストシリーズ⑤ 秋の楽しみ(2018.10)
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  過去のイラストシリーズ④ 田んぼの生きものたち(2018.9)
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過去のイラストシリーズ③ 冬の準備(2017.11)  

カメムシの季節

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  過去のイラストシリーズ② カメムシの退治法(2017.10)

稲刈りの季節

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  過去のイラストシリーズ① 田んぼの稲刈り(2017.9) ふたつき農園は2019年を最後に田んぼはやっていません。私の出産育児に伴い中止したものがたくさんあります。 稲作は是非またいつか始めたいと思っていることの一つです。 日本人たるもの、コメは自給したい。自給自足が趣味の私はそう思っています。 このイラストは、当時住まわせていただいていた集落での稲刈りのやり方を描いてみたものです。小谷村付近はどこでも大体こんなものじゃないかと思います。 はざの段数は3段が多いと書いていますが間違いで、ほとんど4段です。 私の過去の田んぼのように収量が少ないと3段で済ますこともあります。 多いと、本当に10段や12段やります。その場合は樹などに棒をくくりつけて組み立て、稲の束を下から投げ上げるそうです。 今でこそ田んぼは広く作業しやすい所に残っていますが、昔は少しでもスペースがあれば田んぼにしていたので、山の中の田んぼも多く、はざを組み立てるスペースがないこともしばしば。そんな時は、刈った稲の束を背負って山を降り、集落に持ち帰ってはざがけしたそうです。とんでもない労働力。しかし、家族全員しいては集落全員が飢えることなく食べていくためには必要な労働でした。 当時は食べるために働いていたのだと思います。 今は、巨大な重機で基盤整備をし、稲刈りから脱穀までできる大型コンバインが入れるようになった広大な田んぼがたくさんあります。 米作り以外のいろんな場面で同じようなことが当てはまると思います。現代は、そうしたことで労働量を減らすことができ、空いた時間で、食べるためだけではなく、自分の生きる意味や人生の充実感を求めて働くことができるようになってきました。経済が発展し、豊かな(選択肢が多い)生活を送ることができるようになったことは本当に素晴らしいことだと思います。 一方で小谷のように(小谷でも大型コンバインが入れる広い田んぼはありますが)はさがけを続けているところは、そんなに広く整備できなかったためにまだ昔からのやり方をしているということです。重労働から、どんどん昔ながらはさがけをする田んぼは減っていき、耕作放棄地になっていきます。昔からの田んぼにしか残っていない絶滅危惧の植物や昆虫たちもどんどん絶滅していきます。 これをどう受け止めるのか、私はずっと考えています。 昔の文化や生態系が廃れ

トゲの話

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トゲの話。 野菜にはトゲを持つものが色々います。有名どころだとキュウリやナス、ほうれん草の種子などにはトゲがあります。トゲを持つことで未熟なうちに動物に食べられないように身を守ったりしていますね。 キュウリはタネが取れるくらいに大きく完熟すると確かにトゲは無くなります。ナスはどうかな?黄色く完熟したナスがいま畑にないので今度確かめてみます。 畑をするときは、軍手をしないとトゲに一回や二回刺されるのは間違いありません。(軍手してても痛いわ) こうして考えてみると野菜とトゲとは切り離して考えることは不可能なのです。 しかし野菜のトゲは、新鮮さの証。収穫から日が経ってしおれてくるとトゲも元気がなくなります。 ナスは安全のためトゲを出来るだけ除去して袋詰めしていますが、キュウリなどはマルシェで採りたてを持っていくと、新鮮なキュウリってこんなにトゲトゲなんだねと驚くお客さんもいらっしゃいます。特に私が栽培しているスーヨーキュウリという品種はトゲがすごいです。 さてトゲある野菜数あれど、今の所私が一番嫌いなのは、オクラの小さなチクチクです。 トゲだけならまだしも、オクラにはあのネバネバがあります。切り口からも分泌されていますし、オクラの表面にも微量ついている気がします。 素手でオクラを袋詰めして、汗をかいたおでこを拭おうものなら、痒さが20分くらい治りません。見えないトゲが手について、おでこに着くと皮膚を傷つけ、ヌメヌメと汗とが混じって炎症を起こすのです(多分。私の感覚ですが)。 今年、久しぶりにオクラを収穫して出荷することになって、最初の数回はやらかしてしまいました。 たかが小さなトゲ、されどトゲ。こんなに文明の利器を持っている強い人間でも野菜の小さなトゲに負けてしまうことがあります。 こんなもの持っていても何にもならない、意味がない、と思い込んでいるものはたくさんあります。 私は絵を描くのが好きでしたが大学上がった頃から描かなくなって、それまでコツコツ積み上げた絵のスキル(もともと無かったけど)が打ち止め(むしろ下がった)になってしまいました。自分より絵が上手い人はごまん十万何十億人といるし、私が絵で戦っていくのは絶対に不可能だと思っていました。でも、野菜セットに畑の様子の拙いイラストを描いて入れたら、喜んでくださるお客さんが思ったよりいらっしゃいました。 大したスキルじゃ